昨年も暮れのこと,カツミから新しい初心者用キットとして「ステンレス電車」が発売されましたが,これは買いだと思って金曜の晩に所沢から閉店間際の池袋店に急行したわけです。
真鍮キット自体はこれまでも多少作っていたのでハンダ付けが初心者というわけではないのですが,簡易的とはいえ東急1000系(のような何か)を安く手軽に作れるなら儲けものだろうと。
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かつては静鉄1000系のラッピング車を製作したこともあり,どうも全面ラッピングに愛着のある人間なのか,作りたかったのはこれ。伊賀鉄道200系,忍者列車です。
かつて東急沿線に住んでいた人間として,赤い帯の東急車が関西のよく分からないところで全く違うカラーリングになっている姿に,当時ガキだった自分は興奮したのです。
とはいえ,さすがにお高い真鍮キットを買ってまで作るほどの意欲はなかったので,手軽な初心者キットでちょうどよかったんですね。
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やはりどうしても鬼門となるのは車体前面・側面に大きく描かれた松本零士先生の画。
とりあえず車体を青く塗って顔は自作デカールで仕上げれば,あとの装飾はどうにかなるだろう…などと考えて製作開始。
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ご開帳。
たしかに車体はコストが抑えられた感がありますが,印象把握は悪くないと思いました。
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ドアなど。前面は二種類あり,上田電鉄や一畑電車が再現できるようになっています。東急8000系っぽい顔がないため,恐らく伊賀鉄道の製作は想定されていないのでしょう(当然,塗装が面倒なので手軽に作れないためだと思われます)。
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とりあえずドア,アングル,前面をハンダ付けにて固定。
素人ゆえ前面の手すりをハンダ付けするのが大変でした。ぶっちゃけ接着剤でも良かったような気が…。
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年末が本業のほうで忙しくてほっといたら錆びました。
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さて,年も明けてそろそろ完成させたくなったので,ロシアから帰国してから超速で塗装を終わらせました。
と言っても,車体の青(タミヤのフレンチブルー),屋根のグレー(タミヤサーフェイサーそのもの),ステンレス地の妻面(シルバー)を塗り分けただけです。ペーパー模型のときのようにマスキングテープを勢いよく剥がしたところ塗膜がベリベリ剥がれるなどのトラブルはありましたが…。タミヤのサーフェイサーは金属下地にもなるって書いてあったんですがね。

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続いて,文字通り車体の顔となるデカールを作成します。
実物の写真をパソコンに取り込んでGIMPで加工し,デカールシートに印刷しました。画像をそのまま取り込むと車体のビードやライトボックスが写り込んでしまうので,画像を活用するにしてもソフトのペンやスプレーで除去しなければなりません。
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このように水を含ませて柔らかくし,ビードやドアの溝に馴染ませていきます。
Nの静鉄1000系(コルゲートのやつ)に全面デカールを転写するよりは楽でした。
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とりあえず貼り終わり。一般的なデカールではないため,マークソフターを使えないのは結構痛かったです。
デカールの強調したい部分や顔以外の装飾は黒ペンで手書きしました。実物が零士先生の手書きなんで,筆跡は真似られないものの雰囲気は再現できました。
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光線は枠を作ってスプレーする方式で再現しました。
並行してクーラーや床下機器なども塗装して仕上げていきます。クーラーはマットホワイト,床下機器はマットブラック,台車はジャーマングレーです。
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今回は屋根上含めほぼ全て素組みですが,唯一スカートのみ純正部品だとあまりに格好悪いので,カツミ目黒店が分売している伊豆急8000系用を購入しました。
これだけで送料込み3000円ともなると,やはりHOを趣味にするのは製作であれ収集であれ投資が馬鹿にならないなと感じました。
塗装としては,スカート部はブルーの上にホワイトをスプレー状に散布し,それ以外は黒としました。


ということで窓ガラスを貼り付けて各部品を組み付ければ完成。
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塗装工程以外は楽でした。
屋根の配管もなければ,パンタも位置が違うけどそのままで,どこも作り込んでないけど,この模型の目玉は忍者列車だというその事実なので。

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久々に怪しい電車の模型を作って,心が満たされました。
次はプラで黄色い私鉄を作ろうと思います。