2016年から収集しているOゲージのCalifornia Zephyrですが,7年越しにその続きを紹介したいと思います。


↑最初の記事

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まずは2016年に入線している最後尾のDome Observation carです。
こちらは上述の記事で紹介済みですが,アメリカらしい優雅な展望ラウンジに一目惚れして単体で輸入したものです。
CZは西海岸のサンフランシスコからシカゴまでWP,D&RGW,CB&Qの3社で運行されており,車体にもそれぞれを保有する社名が入っていました。購入時点で展望車は各社とも在庫がなく,No lettered仕様を手に入れました。
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その後,2018年に中間車4両を増備しました。
Atlas社から段階的に製品化され,写真の通り12両を3つに分けてセット販売されました。私は荷物車,食堂車など多彩な車種が含まれているAセットを選びました。社名は好みでD&RGWで。
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それでは1両ずつ供覧していきたいと思います。
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まずはBaggage carです。
1両ごとに愛称があり,これは”SILVER ANTELOPE”と名付けられています。
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毎度必要な機能なのか分かりませんが,ドアが開閉します。
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2両目はDome Lounge carの”SILVER SHOP”です。
CZといえばこれですよね。コーヒーショップ,ラウンジ,寝台が配置されていました。
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近寄れば近寄るほど,コルゲートの表現が見事です。
このBudd社のステンレス車体こそ,戦後日本の通勤型電車の礎となったまさにそのものです。これが1940年代からアメリカでは走っていました。
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続いて,奥がDiner carの”SILVER BANQUET”,手前がSleeper carの”SILVER PINE”です。
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食堂車は窓配置や下回りなどが特徴的で,長編成の中でよいアクセントになります。
日本では食堂車がほぼ廃止されて久しいですが,異国の夜行列車に乗るたびに意味もなく食堂車に顔を出したりしたのを思い出します。眺めているだけで,そんな大陸旅情をかきたてる模型です。
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SILVER PINEは16sectionの寝台車で,のちに座席車に改造されています。
もし私が1940年代のアメリカに青春を送っていたら,お金を貯めてこのsleeper carで大陸を横断していたかもしれません。私にとってのアメリカンドリームです。
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車端部の造形も抜かりありません。
Atlas Oは2線式と3線式の両方を製品化していますが(本場アメリカでは3線式の方が主流です),3線式はカーブがキツいためカプラーがゴツくて台車マウント式なのでオモチャ感が強いです。2線式では写真のようにリアルなケーディーカプラーを採用しており,車間距離も適切です。
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最後に手紙が入っていたので紹介。
California Zephyrの模型はこのジェームズさんの熱意によって生み出されました。
彼は高い品質を追い求め,没後は残された社員が引き継いだそうです。
長い忍耐と努力の結晶は,こうして遠く地球の裏側まで届きました!
(続く)